緊急事態宣言もどうやら延長しそうであるし、自粛期間をせめて少しでも有意義に過ごそうと、英語の勉強を4月から本格的に始めています。
4月だけで購入した英語の参考書…
さすがに買いすぎたけれど、1/3ほど消化しました。
ゲーテの格言に、
外国語を知らないものは、自分の国語についても何も知らない.
英訳:Those who know nothing of foreign languages know nothing of their own
(『格言と反省』より)
というものがあります。最近の研究でも、外国語の学習は母国語の国語力を大きく向上させるという結果があります。
私は今更の夢ですが物を書いて印税収入で生活したいという目標をもっているのと、もし経済的余裕がでたら海外に住みたいというのもあるので、英語を勉強をしすぎても損はないと思っていて、英語を総合的に勉強することにしました。
英語の勉強というのは、結構勉強量に比例して成果として英語力が実感できるほど上がっていくものなので、なかなかに楽しいです。
以前20歳くらいのころ、TOEIC700点程度の英語力でしたがちょっと背伸びしてペーパーバックを読み始めて、英語で小説を読むことにハマっていたことがあります。とくによかったのが、エドガー・アラン・ポーの小説。原文での読本は、日本語版では色あせてしまった芸術性が強く感じられて凄く感動しました。エドガー・アラン・ポーといえば江戸川乱歩が愛読していて、推理小説のさきがけ的なものを書いたことでも有名ですが、あの至高の背徳詩人ボードレールもまた、エドガー・アラン・ポーを敬愛し、いくつかの秀逸な評論を残していて、ポーの芸術性に言及しています。『アッシャー家の崩壊』は、ゴシックで暗くも耽美で綺麗な印象でした。
海外文学の中でも特に詩や芸術の側面を愛するのであれば、是非とも外国語を学習するのは意義のあることで、原文で読むと文章や詩句の美しさというものがより強く伝わってきます。シェイクスピアとかを読んでみたいなと憧れてます。
原語ではありませんが、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を英語で読み始めました。前にも一度読みました。この小説は比較的難解な長い文章が多く出てきますが、日本語で7回ほど読んだ小説である程度記憶していたので、なんとか読破することができました。しかし、世界で1~2番目に好きな小説なので、また英語で読みたくなり、再読しています。前は流すように読んでいましたが、今回は精読しようと思い、1日数ページずつゆっくり意味をたしかめながら読んでいます。
言語というより、文字からの影響ですが、アルファベットで読んでいるとより洋風の情景が浮かんできて、なんとなく違う面白みがあります。
自粛期間でずっと家にこもりっぱなしであると、気がおかしくなりそうにもなりますが、何か没頭できるものとして、英語学習はうってつけでした。私の会社は緊急事態宣言中も私の所属している課に限って毎日8時間出社している状態ですが、仕事が終わってから4~5時間は英語を勉強しているような気がします。取り組み甲斐があります。
人間という存在は、今はウィルスの流行に脅かされてますが、自宅内で一人であっても生産的な活動を行える強さがある種であると思います。経済活動がコロナウィルスに大きく阻害されていて屋外の活動全般はずいぶん低迷させられていますが、自宅内であっても色々と出来ることが多いので、なにか有意義なことを見つけられれば、精神的には負けることはないと思います。外で遊ぶこと、屋外の活動、人と対面して話すこと等が好きな人にとっては、辛い時期ですが、この時期も無駄にせず、なんらかの価値のある活動を多くの人が見つけられたらいいなと思います。
素晴らしいですね
返信削除いえいえ~趣味の一環ですよ!
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